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子宮筋腫・子宮内膜症


子宮筋腫・子宮内膜症は、多くの女性がかかる病気です。手術しか方法がない段階になる前なら、漢方的に症状をおだやかにしたり、場合によっては大きさが小さくなるケースもみられます。

 二千年前の医学では、これらの病気を分けて考えることは出来ませんでした。しかし、現在では超音波検査などで、かんたんに診断がつくようになりました。月経痛が強いとか出血の量が大量であるとか長くダラダラでるとかレバー状の塊が出るとか、問題があれば早めに専門の婦人科のお医者さんに相談するのが良いでしょう。

 埼玉県の深谷から藤岡に仕事に通っているOさんは、独身の三十二歳です。もともとあった月経痛がだんだん強くなったので、婦人科で診察を受けました。子宮内膜症の診断が出て痛み止めの座薬と桂枝茯苓丸という漢方薬で様子を見ることになりました。漢方薬を二週間飲みましたが、もうすこし詳しく漢方の説明を聞きたいとおっしゃって、おいでになりました。

 生活の状態をうかがうと、夕飯が九時で寝るのは二時過ぎだと言います。まず、夕飯は8時までで、寝るのは十一時前には寝てもらうようにお願いしました。また、外食が多くカツなどの揚げ物を毎日のように食べているというので、せめて一週間に一回に減らしてもらいました。また、果物が好きで便秘をしているので、夜にヨーグルトと果物を体のために食べているとのお話しでしたので、ヨーグルトも休日の朝に一回にしてもらって、果物も午前中に食べるようにしてもらいました。便秘が気になるのなら、ヒジキやワカメなどの海藻類を食べるように勧めました。すべて、漢方の立場からみた自然に還り自己治癒力を高める方法です。

 漢方薬では唇の色が暗く血の塊りがでるので、●帰調血飲(きゅうきちょうけついん)を夕食後に勧めました。痛みは、月経予定の一週間前から抑肝散(よくかんさん)を併用する様に勧めました。お腹の脹りにハトムギの錠剤を勧めました。出血がダラダラ続くのと、舌の引き締まり方が弱く歯の跡がついていて全体の色も薄いので、帰脾湯を朝昼の食前に勧めました。

 一ヶ月後の痛みは半分になり、三ヵ月後には痛み止めの座薬が必要なくなりました。早寝早起きをするようになったら、朝ご飯もバナナの他におにぎりもしっかり食べられるようになったとのことでした。

●→草冠に弓



夏ばて


 十年前だと、お盆を過ぎる頃には朝晩が涼しくなってきました。最近は地球温暖化の影響か、梅雨の終わり方も夏の終わり方も東南アジアの陽気な雰囲気で、なかなかなじめません。夏ばても、日本的なものからいよいよ変わったタイプに移行している気配がしています。

 本来の日本的な夏ばては、単純に夏の暑さによって体力を消耗して疲れやすくなるものでした。暑さで食欲も落ちますから、涼しい間は分づき米や雑穀を混ぜて食べていた人も、冷麦やそうめんなどのさっぱりしたものをすするのがいいでしょう。また、仕事は午前の涼しいうちに済ませて、午後の暑い時間はゆっくり休んで体力を保ちます。水分は昔ながらの沸かして飲む熱い麦茶が、さっぱりした汗をかかせてくれて胃腸にもやさしいです。

 本来の日本的な夏ばてでは、舌の引き締まり方が弱く、時には舌の縁に歯型が波打っているのが観察されます。漢方でいう脾の気が足りなくなっているので、四君子湯(しくんしとう)を勧めます。白い苔がやや厚めに付いていたら、香砂六君子湯(こうさりっくんしとう)を勧めます。

 新しいタイプの夏ばては、二つあります。舌の苔が厚くびっしりと付いて、毎日のようにこすり落とさないと口臭が気になっていられない、からだの重だるさを強く感じるタイプ。そして逆に舌の大きさが小さく、表面も干乾びたように苔が剥がれ落ちていて口の乾きや手足のほてりを感じるタイプです。

 舌の苔が厚いタイプは、食べ物や飲み物がアメリカ風になって、動物の脂を使った揚げ物や氷の浮いた飲み物・乳脂肪のとり過ぎで、消化しきれなくなった脂が胃腸をはじめ体中について、中国漢方でいう「痰湿」という汚れとなってしまったタイプです。アメリカのインテリ層はすでに動物性脂肪の少ない日本食と有酸素運動とお抱えの精神科医のカウンセリングで、寿命を延ばしつつあります。日本食の老舗の日本人がいつまでもアメリカの間違いから抜けられないのは、恥ずかしいです。?香正気散(かっこうしょうきさん)を勧めます。

 舌が干乾びたタイプの夏ばては、普段から仕事や活動のし過ぎで疲れ切っています。中国漢方でいう肝腎の陰が虚しているタイプです。ベルトコンベアーの部品のように、人間的なスピードをはるかに越えた動きで、生命エネルギーを枯渇させてしまったタイプです。体だけでなくこころのバランスも崩しますから、いつもセカセカイライラして、悪循環が進むと寝汗をかいたり眠れなくなります。高速機能機械の部品になることが人生の喜びではないはずです。本来の人間のゆったりとした時間を楽しみましょう。天王補心丹(てんのうほしんたん)を勧めます。

 どんなタイプの夏ばての回復にも予防にもお勧めできるお薬が、麦味参(ばくみさん)です。中国のオリンピック選手は、きっとみんな飲んでいるだろうと思いながら放送を見ています。


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